オフショア開発の費用とおすすめの企業を5社ご紹介
- 「オフショア開発の費用はどのくらい?
- 「相場が適正価格なのか基準を知りたい」
という疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんなオフショア開発にかかる費用というお悩みを、2年間、開発会社を経営していた経験から説明します。
具体的には、
- 計算の仕方と相場
- オフショア開発の費用感
- 単価感と企業例
の順番にご紹介していきます。
7分くらいで読めますし、オフショア開発の費用や相場についてのよく分かる内容となっておりますので、ぜひ読んでみてください。
システム開発の不安はジツゲン!に相談
もし、システム開発で不安なことがあるならジツゲン!にご相談ください。
月額制アジャイル開発なら、完全定額制に対応しています。
要件定義からアジャイルが本当に適切な開発手法なのかまで、適切なソリューションを提案します。
相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
オフショア開発費用の計算方法
開発費用は、エンジニア単価×人月で計算されます。
人月とは、1人が1ヶ月(8時間×20日間)でおこなえる作業量のこと。
例えば、1人で作業して3ヶ月かかる作業量と、3人で作業して1ヶ月でこなす作業量はどちらも同じく3人月と表します。
開発費用を算出する際には、まず人月計算をして作業量を算出し、エンジニア単価と掛け合わせましょう。
オフショア開発の費用・単価相場
まずは、オフショア開発の費用感を知りましょう。
費用感を知ることによって、オフショア開発にどれくらいの費用が掛かるかを予想できるからです。
まずは、各国のエンジニア相場とブリッジエンジニアの単価をまとめました。
国 | 相場 |
---|---|
ベトナム | 月額25万円から40万円 |
ミャンマー | 月額15万円から35万円 |
中国 | 月額35万円から50万円 |
インド | 月額30万円から45万円 |
国によって、金額に幅があることがわかりますね。
それでは、各国のエンジニアにはどのような特徴があるのか単価とともに詳しく見ていきましょう。
- ベトナムのエンジニア相場
- ミャンマーのエンジニア相場
- 中国のエンジニア相場
- インドのエンジニア相場
順番に解説していきます。
ベトナムのエンジニア単価
ベトナムのエンジニア単価は、おおよそ月額25万円から40万円です。
ベトナムでのオフショア開発のメリットは、コストパフォーマンスの良さ。
政府が主体となってICT(情報通信)教育に力を入れており、優秀な若い人材を排出しています。
日本より安価な人件費でありながら、国の後押しによって技術力のあるエンジニアが多数在籍しているため、とてもコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
しかし、JETRO|日本貿易振興機構の調査によると、ベトナムの人件費は年々上昇しているため、コストパフォーマンスの良さはいつまでも続くとは限りません。
将来的なコスト増加も加味して、ベトナムのエンジニアに委託するべきか検討しましょう。
ミャンマーのエンジニア単価
ミャンマーのエンジニア単価は、おおよそ月額15万円から30万円です。
周辺諸国よりも遅れて経済発展したため、他のオフショア開発国よりも圧倒的に人件費が低くなっています。
そのため、開発コストをとにかく抑えたい企業におすすめと言えるでしょう。
ですが、オフショア開発においては後発国であるため、開発体制やオフショア開発の体系化は進んでいません。
委託内容によっては工数が必要以上に増えてしまい、結果的に人件費の高い国よりも費用がかさんでしまう可能性があります。
ですので、高度な技術や専門性を必要とする場合は要注意です。
ミャンマーでオフショア開発をするなら、優秀なブリッジエンジニア(橋渡し役となるSE)が必須となるでしょう。
中国のエンジニア単価
中国のエンジニア単価は、おおよそ月額35万円から50万円です。
ITエンジニアの母数が多く、優秀なスキルを持つ人材がを見つけやすい特徴があります。
また、日本語も話せるエンジニアも多数いるので、スムーズにやり取りができるのも強みと言えます。
日本と中国のオフショア開発は80年代から始まっており、他国に比べてオフショア開発の体系化が整っているため、初期段階から素早く仕事を依頼できるはずです。
また、時差が1時間しかないため、リアルタイムでやり取りできる点も見逃せません。
開発が佳境に入ってきたときなど、スピード感を求められる状況では時差の少なさが生きてくるでしょう。
しかし、みずほ銀行の調査によると、中国での人件費は高騰しており、他国と比べてコストが高い傾向にあります。
コスト面のデメリットと、開発面のメリットを比べてぜひ検討してみてください。
インドのエンジニア単価
インドのエンジニア単価は、おおよそ月額30万円から45万円です。
インドのエンジニアを選ぶメリットは、エンジニアスキルの水準の高さが挙げられます。
インドは昔から、IT先進国である欧米諸国からのオフショア開発が多かったため、世界随一のIT大国へと発展しました。
さらに欧米諸国との取引の中で、技術だけでなくワークフローも洗練されてきたので、納期を守ることの意識も高いです。
ですが、三菱UFJ銀行のリサーチにより、ベトナムや中国と同様に人件費は年々増している背景があるため、コストメリットは今後低くなると予想できます。
コストメリットよりも、高い技術力と正確なスケジューリングを求めたいなら、インドを委託先の候補としてみてはいかがでしょうか。
ブリッジエンジニア(ブリッジSE)の単価・費用目安
オフショア開発に欠かせない存在が、ブリッジエンジニア(ブリッジSE)です。
ブリッジエンジニアはオフショア開発で活躍する職種なので、存在を知らない人もいるかもしれません。
このブリッジエンジニアの仕事や単価・費用の目安をみていきましょう。
ブリッジエンジニアとは
ブリッジンジニアとは、委託先の現地のエンジニアと日本企業との橋渡しをする職種です。
日本企業の要望をヒアリングし、現地エンジニアの技術力やリソースも把握して、スケジュールや詳細な要件を決めます。
そのため、システム開発技術だけでなく、現地の言語や商習慣を理解し、スムーズに意思疎通を図れるコミュニケーションスキルを持つ人材です。
現地では主にプロジェクトのマネジメントをおこない、オフショア開発の成果に関わる重要なポジションを担当。
ブリッジエンジニアがいれば、正確な仕様の伝達やシステムの細かな調整を行えるため、工数の最適化や高品質な開発ができます。
また、優秀な人材であれば、現地エンジニアの育成や管理をして、将来的な発展にもつなげられるでしょう。
このように、ブリッジエンジニアにはオフショア開発にはなくてはならない存在と言えるわけです。
1人あたりの単価感
ブリッジエンジニアの単価相場は、1人あたり50万円以上かかります。
求めるスキルによってはさらに高額になり、70万円を超えることもあるでしょう。
現地のエンジニアよりも高額な人件費なので、企業によっては起用することをためらってしまうかもしれません。
とはいえ、安いからと言ってスキルの低い人材を選んでしまうと、開発が難航して想定よりも高い費用がかかる可能性も。
自社が求める要件に合うブリッジエンジニアを雇えば、プロジェクトがスムーズに進み、成功へとつながるはずです。
あなたの会社がブリッジエンジニアに求める役割を明確にして、適切な人材を見つけましょう。
オフショア開発は本当に安い?
結論からいうと『全体を通すと意外にコストがかかる』のが現状です。
オフショア開発は、格安またはコスト大幅削減といったイメージを持っている人はいませんか?
しかし、これまで紹介してきた通りオフショア開発には、
- 国によっては高い現地エンジニア人件費
- 重要なポジションのため高額なブリッジエンジニア費
主にこの2つの費用が大きくかかります。
また、エンジニアを複数人同時にアサインされるケースが多く、全体で見たときのコストは高いと言えます。
ですので、オフショア開発を発注すれば、コストを劇的に抑えられるわけではありません。
小さな案件であるほど、コストメリットは少なくなります。
まずはオフショア開発費用の見積もりを、依頼先に出してもらいましょう。
その上で、国内よりも手間がかかるオフショア開発をするほどのメリットがあるのか、慎重に検討してみてください。
オフショア開発で役立つコストの下げ方
オフショア開発でコストを下げたいと検討しているなら、以下のポイントを押さえてみてください。
- 開発するシステムの要件定義を明確にして工数を減らす
- 開発にかかる期間を短くする
- 依頼する国の平均人件費を比較して選ぶ
- ブリッジSEを必要としない日系のオフショア企業を選ぶ
要件定義を明確にし、依頼する内容を事細かに決めておくと短い期間で開発を進められます。
また、開発期間が短くなるほど人件費が安くなる傾向があるでしょう。
さらには、ブリッジSEを必要としない日系のオフショア企業を選べば、人件費を削減できます。
ただし、コスト削減にこだわるあまり、以下のようなリスクヘッジを疎かにすると『結果的にコストが高くなってしまう』ケースがあります。
- コミュニケーションの問題
- クオリティが担保できない問題
- 納期を守ってもらえない
- 各国の政治などの情勢
コミュニケーションに時間がかかり、クオリティが担保できなければプロジェクトは長期化してしまいます。
納期を守ってもらえないことや、各国の政治といった情勢でプロジェクト自体が停止してしまうリスクもあるでしょう。
こうしたリスクヘッジを丁寧におこなうことで、本当の意味でコストカットが実現します。
オフショア開発をするべきか悩んだら『ジツゲン!』に相談
ここまでお伝えしたことを踏まえると、オフショアによるシステム開発に不安を感じる人も多いかと思います。
まずは、本当に開発したいシステムがオフショアに向いているのか、もっと費用や人的コストを下げられるのかジツゲン!に相談してみませんか?
- ミニマム要件でサービスを作りたい
- 仮説検証を早めるために、なるべく早くリリースしたいと考えている
- 一旦低コストで作ってから、改修をしていきたい
などのニーズにお応えした月額制アジャイル開発や、そもそも開発できるのか相談してみたいという人に無料で回答しています。
オフショア開発の選択肢を含めて、まずはお問い合わせからぜひご連絡ください。
オフショアで開発するときのシステム価格・料金相場
オフショアで開発するときのシステム価格・相場は、以下の表をご覧ください。
価格・料金相場は、求める機能や依頼する地域によって差が出ますので、目安とするとプロジェクト全体の費用感を把握しやすくなるはずです。
システムの種類 | 料金相場 | 必要な機能例 |
---|---|---|
CMS | 100〜300万円程度 | コンテンツ作成、編集、ユーザー管理、マーケティング他 |
マッチングサイト | 300〜1500万円程度 | ログイン・ログアウト、会員登録、管理画面、権限管理、メール通知、検索他 |
ポータルサイト | 200〜1000万円程度 | ログイン・ログアウト、会員登録、口コミ管理、ポイント管理、掲示板他(サイトの内容によって異なる) |
ECサイト | 200〜1000万円程度 | ショッピングカート、決済、セキュリティ、受注管理メール配信、スマートフォンアプリ他 |
SNS | 500〜3000万円程度 | ユーザー情報管理、チャット、メッセージ、フォロー、リアクション、検索、アンケート、ブログ、タイムライン、通知他 |
予約システム | 300〜500万円程度 | 予約、予約管理、顧客管理、売上管理、メール通知、CSV出力他 |
AIアプリの開発費用なら、以下の表が参考になるでしょう。
AIを使って導入した機能 | 開発費用 |
---|---|
メルカリのAI出品機能 | 約1億円 |
Netflixのレコメンド機能 | 約5億円 |
チャットボットによる自動応対機能 | 約100万円〜 |
TikTokの動画加工機能 | 約10〜50億円 |
オフショア開発であっても、意外に費用がかかることがお分かりいただけたはずです。
それぞれのシステムによって相場も変わってくるため、以下の記事もぜひ参考にしてください。
日系のオフショア企業5選
- 「オフショア企業はどこを選べばいいんだろう」
- 「現地の企業だとコミュニケーションに困るかもしれない」
こんな風にオフショア企業選びに悩んでいるなら、まずは日系企業の中から探してみるのがおすすめです。
日系のオフショア企業なら、意思疎通や商習慣の面でも安心して交渉できて、正確な開発依頼ができます。
ここでは、以下5つの日系のオフショア企業を紹介していきます。
- セカイラボ(株式会社モンスター・ラボ)
- 株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)
- 株式会社エイブリッジ
- 株式会社アイティ・フォレスト
- 株式会社コウェル
それぞれ特徴を紹介するので、参考にしてみてください。
セカイラボ(株式会社モンスター・ラボ)
出典:「セカイラボ」公式Webサイト
- 高品質なラボ型開発
- 高水準の技術力と豊富な人材
- ローカライズにも対応
セカイラボは、株式会社モンスター・ラボによるオフショア開発サービスです。
中国やベトナムなど、海外6カ国10都市に自社の拠点を展開しているため、豊富なIT人材が数多く在籍しています。
顧客ごとに専属チームを作るラボ型開発をしており、請負型開発よりもコストを削減できるでしょう。
また、ローカライズといって、ある国で作られたシステムやソフトを他国で使えるように、調整することも対応しています。
ですので、オフショア開発だけでなく、海外市場への参入を見据えている企業におすすめの開発サービスです。
株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)
- 300超の新規事業・プロダクト開発の実績
- 1000名以上のエンジニアが在籍
- Rubyを中心に、多様な開発言語に対応
ベトナムを中心にオフショア開発を担っているのが、株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)です。
スタートアップ企業のシステム開発支援や、大手企業の新規事業開発などに幅広く携わっています。
海外4カ国6都市に自社拠点を持ち、Rubyエンジニアを筆頭に1000名を超える人材がそろうほどの規模感です。
豊富なエンジニアを活かして、要件に合わせた開発言語に対応できるのが特長と言えます。
幅広い実績に魅力を感じるなら、Sun Asteriskに見積もり依頼してみてはいかがでしょうか。
株式会社エイブリッジ
- ミャンマーのオフショア開発
- JavaやPHP中心の開発言語
- Web系システム開発が得意
株式会社エイブリッジは、ミャンマーに拠点を置いたオフショア開発をおこなう企業です。
2015年からミャンマーに日本人スタッフが入っており、現地エンジニアの日本語能力とITスキル育成に力を入れています。
自社で育成した優秀なエンジニアを、ミャンマーの低い人件費でアサインしてもらえるので、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
オフショア開発以外には、沖縄での人材サポートや日本国内の農業収穫支援など、多様な事業を展開しています。
コストパフォーマンスを重視したいなら、エイブリッジを検討してみましょう。
株式会社アイティ・フォレスト
- 中国のオフショア開発
- およそ20年の経験と実績があるIT企業
- Xamarinでのスピーディなアプリ開発
株式会社アイティ・フォレストは、中国国内に3カ所の拠点を持つ、中国のオフショア開発が盛んなIT企業です。
1997年の会社設立当時からオフショア開発をおこなってきたので、20年以上のノウハウとスキルによってサポートしてくれます。
アプリ開発では、大手金融業や会計ソフトメーカーなどのマルチプラットフォームの開発に対応してきました。
Webシステム開発においても、金融システム開発・保守やオリジナリティのあるECサイト構築など、多数の実績があります。
時差が少なく、スキルの高い中国でオフショア開発をしたいなら、アイティ・フォレストが力になってくれるでしょう。
株式会社コウェル
- ベトナムのオフショア開発
- 日本基準の品質かつコスパに優れた価格
- フェーズに合わせたチーム変動
株式会社コウェルは、日本企業のオフショア開発委託がベトナム進出を始めたとき、いち早くオフショア開発に取り組みました。
上流工程を日本人エンジニアがソフトウェア開発や詳細設計、ベトナムの現地エンジニアがそれぞれ担当し、日本基準の高品質なサービスを低価格で提供できるわけです。
また、フェーズごとにチームメンバーの変更や人員の増減をして、コストを最適化をしてくれるのも良心的と言えるでしょう。
価格と品質のバランスを求めたい企業は、コウェルがおすすめです。
以上が日系のオフショア企業5選でした。
あなたの会社が求める要件と照らし合わせて、検討してみてください。
TechUnit(テックユニット)は、技術コンサルティングと専属エンジニアチームの構築を行うサービスです。
下記に当てはまる方はお気軽にご相談ください。
- ✔ エンジニアが退職してしまった
- ✔ 開発が進まない
- ✔ すぐにエンジニアを増やしたい
- ✔ 今依頼している開発会社に不満がある
費用が発生しないご相談の段階で、「ソースコード解析」「要件定義」に関与し、プロジェクト毎に最適なチームをご提案しております。
プランに応じて柔軟な開発体制を構築いたします。もちろん、開発状況に応じたメンバーの増減も可能です。
無料相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください!
まとめ
オフショア開発にかかる費用や相場、オフショア企業を紹介しました。
もしもすでに見積もりを依頼済みであれば、相場と比較して、適正価格なのか判断してみることをおすすめします。
弊社の月額制アジャイル開発なら、400〜800万円から対応可能です。最小限の工数でMVPリリースして、ユーザーのニーズをくみ取った開発もおこないます。ブリッジSEを必要としない開発をお求めの場合は、月額制プロダクト開発を検討してみてください。
プロジェクトに合うコストパフォーマンスを実現してくれる企業を見つけて、オフショア開発を成功させましょう。