Webシステムの開発費用を開発会社目線で解説してみた
- Webシステムを開発するときの相場がわからない
- Webシステム開発の費用がどう決まるのか知りたい
という疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんなWebシステムの開発費用に関するお悩みを、2年間、開発会社を経営していた経験から説明します。
具体的には
・Webシステム開発の基本
・費用の決まり方
・Web開発システムの相場
・見積もりの項目・開発言語の説明
の順で解説していきます。
7分くらいで読めますし、Webシステムの開発から費用についてのよく分かる内容となっておりますので、ぜひ読んでみてください。
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Webシステムとは
Webシステムとは、インターネット上で利用することができるシステムやサービスのことです。
インターネットに接続するために必要なブラウザを利用するため、専用のプログラムをパソコンにインストール必要はありません。
ブラウザで入力された情報がサーバに送信され、システムが処理することでブラウザに表示されるという流れだからです。
つまり、Webシステムはネット回線があればどこでも利用することができるわけです。
1台のパソコンに構築したシステムで完結するスタンドアロン型システムや、他のクライアントサーバーと通信する、クライアントサーバー型とは異なります。
そのため管理しやすく、現在では生活のあらゆる場面で利用されるようになりました。
ソフトウェアとハードウェアの違い
Webシステムの開発で、ソフトウェアやハードウェアといった言葉を耳にする人も多くいます。
Webシステムのソフトウェアとは、目には見えない部分のことです。
たとえば、設定した命令や検索結果を表示するために動作するなど、人間に例えると神経や知識・能力といったものに近い働きをします。
その反対に、ハードウェアは目に見える部分のことを指します。
たとえば、コンピューターやサーバー、ハードディスクといった部分が該当し、人間の身体といったほうがわかりやすいです。
明確な違いがありますが、システムの保守運用を考えたときにも耳にする言葉なので、事前に覚えておきましょう。
では、ここからは具体的にWebシステムについてみていきましょう。
Webシステムの種類
Webシステムをイメージしやすくするため、代表的な6種類のWebシステムを紹介します。
- CMS
- マッチングサイト
- ポータルサイト
- ECサイト
- SNS
- 予約システム
1つずつ見ていきましょう。
CMS
CMSは、ホームページを作成するときに使われるシステムを総称したものです。
テキストや画像、レイアウトのテンプレートといったコンテンツを一括で管理でき、広く利用されるようになりました。
海外サイトでもよく使われる、シェア率の高いWordPressもCMSの1つです。
CMSを使えば、専門知識がなくてもホームページを構築・管理できます。
そして、CMSは大きく分けて2つに分類できます。
- オープンソース型
- 独自開発型
オープンソース型は、無料で利用できるソフトウェアです。
自由度が高く、初期費用を抑えて作成することができ、素早くWebシステムを構築できます。
独自開発型は、大半が有料で提供されている開発会社が手掛けた製品としてのソフトウェアです。
開発会社のサーバー内で運用されるクラウド型や、サーバーを自身で用意するオンプレミス型と呼ばれるものが代表例です。
こうしたCMSは、どのような目的でホームページを作成するかに応じて、選んでみてください。
マッチングサイト
マッチングサイトとは、運営者が手数料を受け取ってユーザー同士を引き合わせる仲介サイトのことです。
例えば、このようなサイトがあります。
- UberEATS
- メルカリ
- ストアカ
- ecbo cloak
- AnytimeS
- タスカジ
- DOGHUGGY
ユーザーと企業、またはユーザー同士をマッチングすることで、独自サービスを展開できるのが強みです。
例えば、ユーザー同士では、婚活や男女の出会い、家庭教師、不用品の売買などを目的にしたサイトがあります。
企業と個人には、家探しやリフォーム会社・住宅会社探し、クリニック探し、ホテル探しを目的にしたサイトが代表的です。
マッチングサイトは課題を解決する相手を探している人と、自社のサービスを利用してほしい人の橋渡しをすることで成り立っています。
ポータルサイト
ポータルサイトは、集客などの目的で作られるサイトのことです。
例えば、インターネット上に散らばる多くの情報から検索できる機能や、天気予報や自身速報などを確認するなどのニーズに合わせて作られます。
つまり、ポータルサイトを企業側が作ることで、コーポレートサイトでは狙えない、一般のユーザーと接触する機会を増やせるわけです。
ユーザーにとっては、膨大な量の情報から必要な情報を探し出せます。
こうしたユーザーと企業のどちらにもメリットがあるのが、ポータルサイトです。
Webシステムの構築では、比較的多くの企業が取り入れている方法なので、コーポレートサイトに限らず手広く事業を展開し、自社製品を販売するといったときに使えるでしょう。
ECサイト
ECサイトは、インターネット上で商品を販売しているサイトのことです。
一言にECサイトと言っても、2種類に大別できます。
- ショッピングモール型
- 自社サイト型
ショッピングモール型は、複数店舗が営業をおこなっている仮想の商店街です。
出店する店舗は自社のホームページを作ることなく、モールの中で営業できます。
例えば、楽天やAmazonなどに出店すると、セキュリティや受注管理、顧客管理など必要な機能をすべてモール側に提供してもらえます。
その対価として、売り上げからロイヤリティを支払うという仕組みになっているのです。
自社サイト型は、商品販売に必要な機能をすべて自社で用意をして販売をおこないます。
自身のブランド戦略を全面に打ち出したオリジナリティのあるWebシステムを構築し、デザインから魅せ方、受発注に至るまで細かく管理できます。
ECサイトは、自社製品を販売するといった目的があるときに、選びたい選択肢となるでしょう。
SNS
SNSは、インターネット上に独自のプラットフォームを構築し、広報やコミュニケーションなどを可能にしたWebシステムツールです。
例えば、Facebook、Instagram、Twiter、LINE、YouTubeなどが代表的ですね。
いずれも、幅広いユーザー層が利用し、世界中に多くの登録者を集めています。
手軽に情報発信し、ユーザー間で情報のやり取りができるなど独自のサービスを展開しているわけです。
SNSは、広報・PRからユーザーアンケートまで、幅広く利用できるWebシステムといえます。
予約システム
予約システムは、ユーザーや企業からの予約・問い合わせを一言管理できるWebシステムです。
例えば、
- 業務の負担が削減したい
- 予約の機会を逃したくない
- 予約管理のミスを減らしたい
- 一括での管理をしたい
など、人為的に管理していたものを、システムに任せることで業務効率を向上させることができます。
Webシステムのなかでは導入しやすく、コーポレートサイトやCMSと同時に構築されるケースがあります。
予約管理システムも、代表的なWebシステムの1つであり、使うタイミングも多いので取り入れやすい種類といえるでしょう。
では、こうしたWebシステムは、実装にどれほどの費用がかかるのかを紹介していきます。
Webシステムの開発費用の決まり方
Webシステムの開発費用は、エンジニア単価×人月で計算して決定されます。
人月は、1人が1ヶ月でおこなえる作業量のことです。
例えば、1人のエンジニアによって3ヶ月でWebシステムを構築するのと、3人のエンジニアで1ヶ月で同様に構築するのは、どちらも同じ3人月です。
なので、1人が1ヶ月に20日間(8時間)の勤務で80万円のエンジニアなら、Webシステムが完成するまで3ヶ月とすると、
- 80万円×3=240万円
という結果から、Webシステム開発費用が120万円であることが求められます。
ただし、エンジニアの費用以外にも、金額に加算される項目がありますので、目安の計算方法として覚えておきましょう。
では、この計算式を使って実際にWebシステムの費用を算出してみます。
Webシステムの費用
では、Webシステムにかかる費用の料金相場を種類ごとに紹介します。
どんな目的でWebシステムを構築するか、必要な機能を考えながら費用の相場を検討してみてください。
システムの種類 | 料金相場 | 必要な機能例 |
---|---|---|
CMS | 100〜300万円程度 | コンテンツ作成、編集、ユーザー管理、マーケティング他 |
マッチングサイト | 300〜1500万円程度 | ログイン・ログアウト、会員登録、管理画面、権限管理、メール通知、検索他 |
ポータルサイト | 200〜1000万円程度 | ログイン・ログアウト、会員登録、口コミ管理、ポイント管理、掲示板他(サイトの内容によって異なる) |
ECサイト | 200〜1000万円程度 | ショッピングカート、決済、セキュリティ、受注管理メール配信、スマートフォンアプリ他 |
SNS | 500〜3000万円程度 | ユーザー情報管理、チャット、メッセージ、フォロー、リアクション、検索、アンケート、ブログ、タイムライン、通知他 |
予約システム | 300〜500万円程度 | 予約、予約管理、顧客管理、売上管理、メール通知、CSV出力他 |
ここで紹介したのは、あくまで一例になります。
自社ではどんなWebシステムを作りたいか、明確にすることが第1ステップです。
漠然とした目的で費用面を先に考えてしまうと、最終的にかかる開発費用と大きな差ができてしまうからです。
システムの種類や必要な機能を検討して費用を算出するようにしましょう。
知っておきたいブリッジSEの費用相場
オフショア開発といった手法によって、Webシステムを開発するなら見逃せないのがブリッジSEの費用です。
ブリッジSEとは、日本企業と海外企業の橋渡しとなる、外国語が堪能なシステムエンジニアのことです。
実際に、海外へコスト削減を目的にWebシステムの開発を依頼したとき、コミュニケーションの壁にぶつかりスムーズに進められなくなるケースは多いです。
そのため、通訳として思いを伝える重要な役割を担うブリッジSEが必要となります。
ブリッジエンジニアの単価相場は、1人あたり50万円以上かかります。
求めるスキルによってはさらに高額になり、70万円を超えることもありますので、詳しく知って適切に依頼できるようにしておきましょう。
Webシステム開発の費用を抑えるポイント
Webシステム開発の費用を抑えるポイントは、以下の4つです。
- 要件定義を明確にして工数を減らす
- 開発にかかる期間を短くする
- オフショア開発を活用する
- ブリッジSEが不要な日経のオフショア企業を選ぶ
要件定義を明確にすると、余計な工数を省けるので開発期間が短くなり費用を抑えられます。
オフショア開発なら、日本企業のエンジニア単価よりも低くなるため、1名あたりの単価を減らして費用を抑えられるといったように工夫できます。
また、ブリッジSEを雇用しない日系のオフショア企業を選ぶと、開発期間を短くしながらスムーズに進められてコストを抑えられるケースがあるでしょう。
いずれにしても、開発するWebシステムによっても適切な方法が変わりますので、不安な場合はお気軽にお問い合わせください。
Webシステム開発の流れ
次は、Webシステムの開発の流れを見ていきましょう。
基本的な流れは以下7つのステップに分けることができます。
- コンセプト作成
- 制作会社によるヒアリング
- 要件定義
- 見積もり・契約
- システム設計
- プログラミング
- 公開
開発会社が決定したらどのようなやり取りをおこなうのか、早速みていきましょう。
コンセプト作成
Webシステムを開発するときには、まず発注者側がコンセプトをしっかり決めることが大切です。
コンセプトを決める際には、以下のようなことを明確にしましょう。
- Webサイトを作成する目的
- 現状の課題
- ターゲットになるユーザー
要件定義ともいえるほど、細かく検討したうえでコンセプトを決めれば、最終的にブレのない仕上がりが期待できます。
そして、コンセプトが決まったら目標も合わせて設定します。
目標がはっきりしていることで、現状における課題改善のためのPDCAサイクルを実行することができるからです。
最初のステップでは、Webサイトの核となるコンセプトをしっかり練っておくことが大切です。
制作会社によるヒアリング
コンセプトを設定したら、開発者が発注者に要望の詳細や求めている結果などを聞き取るためにヒアリングをおこないます。
例として、ヒアリングで確認されるのは以下のような内容です。
- どんな種類のWebサイトを作りたいか?
- 新規で制作するのか?
- どんな目的で作るのか?
- Webサイトにどんな効果を期待しているか?
- ターゲットはどんな層か?
- Webサイトのウリはどんなところか?
- 競合はどんなサイトか?
- どんなコンテンツが必要か?
他にも、初期のヒアリングでは細かくさまざまな事項の確認がおこなわれます。
ここで確認したことによってWebシステム作成の骨子が決まるので明確に答えられるように準備をしておきましょう。
要件定義
要件定義とは、開発者が発注者からヒアリングした内容を元に要件定義書を作成する作業のことです。
開発者が作成し、コンセプトやヒアリングからズレがないかを確認するためのものなので、提出を待ちましょう。
以下のような具体的なWebシステムの内容が、細かく決められているはずです。
- ページ構成
- デザインイメージ
- コンテンツ
- 機能
- 利用サーバー
具体的な内容が決まったら、要件定義を基にスケジュールを決めていきます。
この段階で開発担当者の役割分担も決定し、目標を達成するための道筋が決まるのです。
発注者の目標を、Webシステムの開発によって達成する設計図を作成することが要件定義です。
見積もり・契約
ヒアリングや要件定義が、発注者にとって納得できるものと判断されたら見積もりを打診します。
見積もりが提示されたら、提示された金額が妥当かを判断するために以下のことを確認しましょう。
- 制作期間が提示されているか?
- リスクを考慮しているか?
- 開発範囲が適正か?
- 追加コストの可能性があるのか?
プロジェクトにかかわるエンジニアやプログラマーの人数、工数などにより、必要になる制作期間が適切かを判断しましょう。
また、制作をする中で何らかのトラブルが発生することも想定できます。
不測の事態を見越したスケジュールになっているか確認することも忘れないでください。
見積もり段階で、開発範囲をすり合わせておくことも重要です。
お互いが思い込みで先に進んでしまうと、納品されたシステムに大きなズレが出てしまうことも考えられるからです。
条件を握り合って、追加で費用が発生する可能性があるか否かを確認しておくことも必要です。
見積もりで細かい条件や制約について徹底して確認しておくことは何より重要になります。
契約
充分に確認をして見積もりの内容に問題がないと判断したら、いよいよ契約です。
契約書では、見積もり段階で確認した事項がしっかり反映されているかをチェックしましょう。
また、納品したWebシステムをチェックする検収の方法について明記されていることも重要です。
発注者が正確に確認をおこなうのに対応可能な日数になっているか、確認してください。
同時に、不具合の修正についての取り決めもきちんと定めるようにしましょう。
また、納品されたシステムの著作権が発注者に帰属しているかについては、トラブルを避けるために大切な確認事項です。
以上を踏まえて見積もりと契約書をきちんと確認していきましょう。
システム設計
無事に契約が完了したら設計をおこないます。
システム設計は、これまでに確認してきた具体的なサイトの目的やコンテンツ、ターゲットなどをもとに骨格をつくる作業です。
せっかくヒアリングで詳細までしっかり詰めてきていても、システム設計を適当に済ませてしまうと成果につながりません。
そのため、開発者間で外部設計や内部設計について決定していきます。
外部設計とは、操作をする画面や操作の仕方といったインターフェースの仕様の取り決めが1つあります。
インターフェースとは、コンピュータと機器などを結ぶ共用部分のこと。さらに、セキュリティやスケジュール、費用の設計も外部設計に含まれます。
内部設計は、システム内の動作や機能、データなどの設計のことです。
内部設計によって、外部設計の結果がプログラミングしやすくなります。
こうした背景があり、Webシステムが構築されていくわけです。
プログラミング
システム設計で細かく決まれば、実際にエンジニアがプログラミングをおこないます。
プログラムが完成したら、機能を検証したり運用したりするなどして入念にチェックをおこないます。
チェックは、開発者側と発注者側の双方でおこなうことが必須です。
実際に使用する環境次第ですが、多角的にテストをおこなうようにしてください。
公開
プログラミングが完了してチェックを済ませたら、いよいよ公開です。
公開する際には、最終的な確認事項が多数ありますので、基本的な以下の項目は最低限見ておきましょう。
- デザインやコンテンツについて
- 設定やコーディング(プログラミング言語の記述)について
- SNSやユーザーのコンタクト管理について
- SEO設定について
- 解析ツールについて
- 権利やセキュリティについて
公開後に変更が可能なものもありますが、事前チェックを怠らず正確な内容で公開できるようにしてみてください。
Webシステムの開発にかかる期間
Webシステムの開発にかかる期間は、要件定義や作成するシステムの規模によって異なります。
例として、一般的には3ヶ月から1年ほどの期間を設定することが多いです。
以下の表に期間の目安を出しましたので、全体の要素を確認しながら期間の目安を考えてみてください。
コンセプト作成 | 2週間から1ヶ月 |
制作会社によるヒアリング | 2週間から1ヶ月 |
要件定義 | 2週間から1ヶ月 |
見積もり・契約 | 数日から1週間 |
システム設計 | 2週間から1ヶ月 |
プログラミング | 1ヶ月から3ヶ月 |
公開 | スタートから3ヶ月後〜 |
コミュニケーションを積極的にとり、仕様変更といった大きな変更がない限りは3ヶ月程度前後でWebシステムが完成するケースが多くなるでしょう。
依頼する企業の技術によっても変わるため、目的の期間を伝えて実現できるか必ず確認しましょう。
よくある見積書の項目
Webシステム開発の流れが分かったところで、見積もりについて詳しく理解をしておきましょう。
相見積もりをとったときに、金額の安さだけで判断してしまうのは危険です。
実際によくある見積書の項目を事前に確認して、知識を身につけてみてください。
見積書によく登場する項目は以下の9項目です。
項目名 | 内容 |
---|---|
ディレクション費用 | スケジュール管理、人材管理にかかる費用 |
要件定義費用 | 初期段階で指針を決める際にかかる費用 |
システム設計費用 | 構成やデータベースの設計にかかる費用 |
デザイン費用 | 独自のデザインを採用する場合にかかる費用 |
開発費用 | エンジニアの技術費、人件費 |
テスト費用 | 稼働テストをおこなうときにかかる費用 |
導入費用 | 完成したシステムの導入にかかる費用 |
導入支援費用 | 導入に必要なマニュアル作りや説明会の実施などのサポートにかかる費用 |
交通費用・購入費用 | 打ち合わせやエンジニアの移動にかかる費用 |
上記はあくまでも一例で、発注内容によって項目は異なります。
項目が細かく明示されているか確認し、内容が分からない項目があれば、必ず開発者に具体的な説明を求めましょう。
また、運用後に回収できる見通しなども考慮した上で、妥当な金額を設定するのも1つのやり方です。
より詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
Webシステムに使われる開発言語の種類
すべての開発言語を覚えておく必要はありませんが、発注をするにあたって開発者と意思疎通を図るために必要最低限の開発言語を理解しておきましょう。
開発言語は、よく使われるものからマニアックなものまで含めると約200種類あります。
ここでは、開発言語の中でも特にメジャーな4つの言語について解説します。
- Ruby
- PHP
- Python
- Java
では、1つずつ確認していきましょう。
Ruby
Webサービスやアプリケーションを作るための枠組みである「Ruby on Rails」のベースとなる言語です。
日本で開発された言語なので、日本語の情報が豊富なのも特徴の1つといえます。
開発スピードが早いため、スタートアップの中では人気な言語の一つです。
PHP
ブログのカスタマイズやテーマの作成、SNSの開発、ログイン画面の作成、ECサイトの開発などができる言語です。
Webシステムの1つであるCMSのWordPressに採用されている言語なので、関連情報の収集が容易にできます。
Python
Pythonは、文法がシンプルで覚えやすい言語です。
読みやすさと書きやすさを重視して開発されたので、直観的に構造を理解することが可能です。
汎用性が高いコードを集めたライブラリも多いため、効率的なプログラミングに役立ちます。
Java
Javaは、どんな環境でも使用可能なのが特徴で、Pythonと共にGoogle三大言語にもなっています。
処理速度が速く、WindowsやiOSなどどんなOSでも動作させることができるのもメリットといえます。
開発効率と保守性が高いことも根強い人気の秘密です。
Webシステムの開発で注意しておきたい点
Webシステムの開発では、以下の3つの注意点を意識しておきましょう。
- 開発実績・エンジニアのレベルの確認
- 十分な予算を準備する
- 積極的にコミュニケーションを取っていく
なぜなら、開発実績がなくエンジニアのレベルが低いと、開発期間が伸びることで予算が膨れ上がる可能性が出てくるからです。
また、十分な予算を用意しないでギリギリで開発を進めると、急な仕様変更によって発生する追加費用に対応できなくなります。
積極的にコミュニケーションを取っていき、Webシステムの開発がスムーズに進められるようにサポートすることも大切です。
Webシステム開発会社の選び方
Webシステム開発を依頼する会社を選ぶときには、以下にある3つのポイントを重視しましょう。
- バッファがない見積もりによりコスト管理しやすい
- 定期的なMTGで見通しが透明化
- MVPリリースでユーザーの意見を聞きながらPDCAを回せる
開発体制は、日本人が揃っているのか、外国人がいてもブリッジSEがいるのかなど、依頼できる状態が整っているのかをヒアリングします。
そして、過去にWebシステムの開発実績がある場所を選ぶと、知見と経験からアドバイスまで受けられるでしょう。
- 請負契約…プロジェクトを検収した後に報酬が支払われる制度
- 月額制アジャイル開発…一定期間会社の専属チームとして低価格で優秀な人材を確保できる制度
といった契約条件の違いにも目を向け、システムのセキュリティまで丁寧に対応してもらえる会社を選ぶ必要があります。
実際にWebシステム開発会社を選ぼうと思うと、多種多様な条件で絞り込む必要があります。
もし、不安なことが1つでもあれば「ジツゲン!」にご相談ください。
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まとめ
発注者にとって、目的に即したWebシステムを妥当な費用で開発してもらうことが最大の命題です。
そのためにも、
- 基本的なWebシステムの知識を身につけておく
- コンセプトや課題を整理して具体的に発注する
- 見積もりや契約内容は細部まで確認する
といったことを、妥協せずにおこなってみてくださいね。
ぜひ発注の際にご参考にしていただけたら幸いです。