エンジニア目線で選ぶベトナムの日系オフショア会社15選
オフショア開発をしている企業に依頼したいが、どんな企業があるのか、どういう基準で依頼する企業を選ぶべきか、分からない方も多いのではないでしょうか?
一口にオフショア開発といっても、開発形態や実績などそれぞれ異なります。
安いコストや高い品質の開発を行ってくれる企業を選びたいものです。
そこで本記事ではベトナムの日系オフショア会社を15つ紹介します。
それぞれどんな特徴があるのか、詳しくまとめました。
システム開発の依頼を検討している方は、本記事をぜひ参考にしてください。
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オフショア開発とは
オフショア開発とは、システム開発を海外企業に委託することです。
オフショア開発には大きく分けて2つ、「請負型」と「ラボ型」があります。
請負型は、事前に開発するシステムの要件定義をした上で、海外企業に開発をそのまま依頼する形式です。
企業とは請負契約を結びます。
請負契約とは制作物を完成させることに責任を持つ契約形態のこと。
開発依頼を受けた企業は、決められた納期に従って開発を行います。
対してラボ型とは、開発依頼ごとにチームを編成し、彼らと一定期間契約を結ぶ形式です。
ラボ型では基本的に準委任契約を結びます。
準委任契約とは、決められた契約期間内に働くことを約束する契約形態のこと。
請負型とラボ型にはこのような違いがあります。
オフショア開発のメリット
オフショア開発のメリットを紹介します。
現在、日本企業の約半分がオフショア開発を導入しています。
なぜこれだけの企業が導入しているのか、理由をみていきましょう。
大量の開発リソースを低コストで確保できる
オフショア開発の1番のメリットは、開発コストを削減できること。
海外の方が、エンジニアの賃金水準が日本よりも安いです。
たとえばベトナムだと、月収400~800ドル程度となっています。
更に、賃金が安いにも関わらず、ベトナムのエンジニアは能力も高いです。
仕様変更のリクエストを自由に出せる
特にラボ型の場合、仕様変更のリクエストを気兼ねなく出せます。
ラボ型では、仕様変更を要求しても、追加料金を取られることがありません。
そのため、途中経過を見て「ここはもっとこうして欲しい」というのが見つかれば、相談が可能です。
オフショア開発のデメリット
オフショア開発にはデメリットもいくつかあります。
どんなデメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。
コミュニケーションコストがかかる
1番のメリットはやはり言語の壁です。
オフショア開発では、現地のエンジニアとコミュニケーションを取らなくてはいけません。
現地のエンジニアは、日本語が堪能ではないこともあり、意図がうまく伝わらない恐れもあります。
ランニング費用がかかる
ランニング費用とは、継続的にかかる維持費のことです。
特にラボ型の場合、チームを編成し社内で開発を行うためランニング費用が発生します。
イメージと違うデザインで出来上がることがある
こちらのイメージと異なるデザインが作られてしまう恐れもあります。
海外では文化が違うため、好むデザインのタイプも異なるのです。
そのため、スマホアプリやWebアプリのデザインが日本人好みにならないケースもあります。
ただ、日本人との取引経験が豊富な企業を選べば、こういった問題が起こりにくいです。
日系のオフショア企業15選
オフショア開発をおこなう企業を15つまとめました。
- 株式会社モンスター・ラボ(セカイラボ)
- 株式会社Sun Asterisk
- 株式会社ITSOL JAPAN
- 株式会社カオピーズ
- 株式会社コウェル
- 株式会社バイタリフィ
- インディビジュアルシステムズ株式会社
- DevSamurai Vietnam株式会社
- 株式会社NAL JAPAN
- アットマークカフェ株式会社
- 株式会社エスプラス・ソフトウェア
- 株式会社grooo
- 株式会社パックスクリエイション
- GMO-Z.com RUNSYSTEM
- BARILABO
これらの企業は開発実績も豊富でおすすめです。
1つ1つの企業の特徴を詳しく解説します。
株式会社モンスター・ラボ(セカイラボ)
- モンスター・ラボが提供しているサービス
- アプリ開発の実績が豊富
- 優秀なエンジニアが多く在籍
セカイラボはモンスター・ラボが提供しているオフショア開発サービスです。
モンスター・ラボは海外6箇所に拠点を持っており、日本人相手のオフショア開発にも慣れています。
特にアプリ開発の実績が豊富です。
セカイラボでは、こちらの要望に合わせた最適なチームを編成してくれます。
優秀なエンジニアも多く在籍しており、おすすめの日系オフショア会社です。
株式会社Sun Asterisk
- Rubyエンジニアが豊富
- IotやVRなどの先端技術の開発も可能
- 日本人コンサルタントやPMが在籍している
株式会社Sun Asteriskもオフショア開発を行っている日系企業です。
昔は「フランジア」という社名でしたが、最近「Sun Asterisk」にかわりました。
主にモバイルアプリやゲーム、基幹システムの開発を行っています。
また、IotやVRなどの先端技術の開発も可能です。
フィリピンやバングラデシュにも拠点がありますが、ベトナムでの開発が中心となっています。
優秀なエンジニアが多く、特にRubyエンジニアが豊富です。
加えて、日本人コンサルタントやPMがベトナムにいるため、コミュニケーション面も問題ありません。
株式会社ITSOL JAPAN
- ラボ型のオフショア開発を行っている
- 日本語能力に優れたSEも多い
- 最新テクノロジーに精通した人材が豊富
ITSOLはベトナムのハノイを拠点とし、開発を行っている企業です。
開発内容に基づいて選抜チームを編成する、ラボ型の開発を得意としています。
ラボ型のオフショア会社は、仕様変更にも対応してもらいやすいです。
日本語能力に優れたSEがベトナムに在籍しているため、やり取りもスムーズ。
エンジニアのスキルも高く、最新テクノロジーに精通した人材もいます。
株式会社カオピーズ
- ベトナムトップクラスのエンジニアが多数在籍
- 日本企業専門のオフショア会社
- ベンチャーでありながら開発実績も豊富
カオピーズはベトナムのハノイを拠点とするオフショア会社です。
2016年に設立した企業ですが、優秀なエンジニアが既に多数在籍しています。
カオピーズは採用に力を入れており、ベトナムトップクラスのエンジニアを厳選しているのです。
現状日本企業からしか発注を受けていないため、日本人相手の対応に慣れています。
また、勤怠管理システムやマッチングアプリ、SNSなど多様な開発経験があります。
株式会社コウェル
- 有名サイトの開発を手掛けた実績あり
- オフショア開発のノウハウが蓄積されている
- 大規模システムの開発を得意としている
コウェルはオフショア会社の中でも、大規模システムの開発を得意としています。
たとえば、ゴルフポータルサイトの「ゴルフダイジェスト・オンライン」の作成も過去に手掛けました。
オフショア会社に早くから参入した会社でもあります。
そのため、他企業よりオフショア開発のノウハウが蓄積されているのも特徴です。
モバイルアプリや、サイト作成を主に行っている会社の中でも、コウェルは優れています。
株式会社バイタリフィ
- スタッフの日本語対応能力が高い
- 有名サイトを作成した実績も豊富
- 100万DLを突破したモバイルアプリを開発した実績あり
バイタリフィも、おすすめしたいオフショア会社の1つです。
バイタリフィの特徴は、スタッフの日本語対応能力が高いこと。
日本語能力検定2級以上のスタッフが多く在籍しており、コミュニケーションがとにかくスムーズです。
また「楽天GOOBA」など有名サイトを作成した実績も豊富で、大手からも高く評価されています。
これまで100万DLを突破したモバイルアプリを開発した実績もあります。
インディビジュアルシステムズ株式会社
- 幅広い顧客への対応実績あり
- 業務システム開発が得意
- 窓口担当者は日本人
インディビジュアルシステムズは、ベンチャーから大手まで幅広い顧客への対応実績があるのが強みです。
特に、業務システムのIM(intra-mart)開発、マイグレーション開発を得意としています。
また、窓口担当者は日本人なので、コミュニケーション面も安心です。
システム開発の要望を徹底ヒアリングし、齟齬なく開発を行ってくれます。
DevSamurai Vietnam株式会社
- 制作物のクオリティーが高く、日本の水準も満たしている
- 日本語対応可能な人材も多数在籍
- 請負開発とラボ開発の両方を実施している
DevSamurai Vietnamは、制作物のクオリティーに定評があるオフショア会社です。
日本の品質水準を満たすシステム開発を提供してくれます。
ベトナムには日本語対応可能な人が何人もいるため、コミュニケーションも取りやすいです。
クラウド構築やGCP導入支援、マッチングサイトの開発を得意としています。
更に、AR/VR開発にも対応可能です。
また、請負開発とラボ開発の両方を実施しているのも珍しい点。
顧客は望ましいと思う方の開発形態を選ぶことができます。
株式会社NAL JAPAN
- ハノイで急成長しているオフショア会社
- IoTなど最新技術を導入した開発も可能
- 約半分が日本語検索資格保有
NALはベトナムのハノイで急成長しているオフショア会社です。
特にモバイルアプリの開発を得意としており、更にIoTなど最新技術を導入した開発にも積極的に取り組んでいます。
JavaやPHPなどの言語を使い、効率的かつ低コストな開発を実現。
また、スタッフの約半分が日本語検索資格を持っており、コミュニケーション面で困ることはありません。
アットマークカフェ株式会社
- ベトナムで早くからオフショア開発を行っている
- 大規模案件にも柔軟に対応可能
- 開発言語やフレームワークを選ばない
アットマークカフェは、ベトナムやシンガポールに拠点を持つオフショア会社です。
ベトナムへの進出が早かったおかげで、ベトナムの優秀なエンジニアを確保できているのが特徴。
15年以上ものオフショア開発の経験があり、大規模案件にも柔軟に対応可能です。
webシステムや業務システム、モバイルアプリならさまざまな開発を行っています。
技術力も高く、開発言語やフレームワークを選ばないのも特徴です。
株式会社エスプラス・ソフトウェア
- 開発コストを安く抑えられる
- 10年以上日本向けシステム開発に関わった人材がいる
- Webアプリやwindowsアプリ開発が得意
エスプラスもおすすめしたいオフショア会社の1つです。
エスプラスに依頼することで、開発費用を安く抑えられます。
ベトナムのホーチミンを拠点としており、優秀なエンジニアが多数在籍。
中には、10年以上日本向けシステム開発に関わった人材もいます。
特にWebアプリやwindowsアプリ開発が得意です。
日本語が堪能なスタッフもいるため、安心して依頼することができます。
株式会社grooo
- 10年以上日本向けシステム開発を行っている
- オリジナルフレームワークで開発
- 品質管理チームが設立されている
groooは、10年以上日本向けシステム開発を行っているオフショア会社です。
ラボ型を採用しており細かい仕様変更にも対応してくれます。
日本人スタッフも多数常駐しているため、コミュニケーションの不安もありません。
また、groooは独自のフレームワークで開発を行っているのも特徴です。
自社に合わせたフレームワークを導入することで、開発効率をアップさせています。
更に、社内に品質管理チームを設けているため、システムの品質面も問題ありません。
株式会社パックスクリエイション
- アジア諸国に対しシステム開発を行っている
- ラボ型のオフショア開発を導入
- 日本本人担当者がプロジェクトマネージャーをおこなう
パックスクリエイションは、ベトナムのホーチミンを拠点とするオフショア会社です。
アジア諸国に対しシステム開発を行っています。
オフショア開発の経験が長いため、優秀なエンジニアが多く在籍しています。
更に、ラボ型を導入しており仕様変更にも対応しやすいのもメリット。
また、日本人担当者がプロジェクトマネージャーをおこなうため、意思疎通も問題ありません。
GMO-Z.com RUNSYSTEM
- ベトナムオフショアの先駆者と呼べる会社
- さまざまな開発があり品質面も安心
- ウォーターフォール型かアジャイル型を顧客が選択可能
ネットサービスで有名な「GMO」のグループ会社です。
社員の多くがベトナム人のエンジニアであり、ベトナムオフショアの先駆者と呼べる会社。
長年の経験から、顧客が本当に欲しいシステムを見抜き、開発を行います。
電子書籍アプリやWebサイト、業務システムなどさまざまな開発実績があり、品質面も安心です。
また、ウォーターフォール型かアジャイル型、いずれかを顧客が選択できるのも特徴。
仕様変更が発生しやすい案件ならアジャイル型、納期を先に決めたいならウォーターフォール型が良いです。
BARILABO
- 日本品質でオフショア開発や海外人材サービスを提供
- 経験豊富な技術者が多い
- 日本人の窓口担当者も在籍
最後におすすめしたいのが、BARILABOというオフショア会社のサービスです。
各開発分野における経験豊富な技術者によってチームを構成しているため、幅広い開発に対応できます。
特にアプリ開発を得意としており、独自のフレームワークを活用し、短期間での開発を実現しています。
日本人の窓口担当者も在籍しているため、やり取り面の不安もありません。
7年以上の開発実績があり、安心して依頼できるシステム会社です。
オフショア会社の選び方
オフショア会社はどのような基準で選ぶべきか解説します。
初回ヒアリングをおこなう前に、最低限これらのことは確認しましょう。
開発実績・エンジニアのレベルの確認
日本企業との取引実績があるか確認しましょう。
日本企業との取引実績がある企業は、日本人とコミュニケーションが取れるスタッフがいたり、日本人好みのデザインを把握していたりします。
意思疎通のしやすさは開発を依頼する上で大切です。
最低でも3社は日本企業と関わった経験があるオフショア会社を選択しましょう。
また、自分が依頼したいシステムと似たような開発をした経験があるかも、要チェックです。
たとえばモバイルアプリ開発を任せたいなら、モバイルアプリ開発の実績がどの程度あるか確認しましょう。
基本的にHPを見れば実績は分かるので確認すべきです。
エンジニア数
その会社に在籍しているエンジニア数も確認しましょう。
特に大規模案件を依頼する場合はチェックが必須と言えます。
エンジニア数が多い方が、短い納期でも対応してくれる可能性が高いです。
また、仕様変更にも対処してもらやすくなります。
加えて、エンジニア人数が多い企業の方が、オフショア開発の経験も豊富なことが多いです。
エンジニアが少ない企業が悪いという訳ではありませんが、エンジニア数も1つの基準になるでしょう。
担当窓口が日本人か
担当窓口が日本人かどうかも確認してください。
担当窓口が日本人でない場合、コミュニケーションが取りにくいです。
こちらの意図が伝わらず、要望からずれたシステムを開発される恐れもあります。
担当窓口が日本人、もしくは日本語能力検定を取得している方なら、やり取りの面は安心です。
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- ✔ エンジニアが退職してしまった
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まとめ
本記事では、ベトナムの日系オフショア会社を紹介しました。
今回紹介した企業は開発実績も豊富な上に、優秀な人材も多数実績していておすすめです。
「どの企業に依頼すべきか分からない」という場合、これらから選択してみてはいかがでしょうか?
また、本記事で紹介した、オフショア会社の選び方も参考にしてください。